こんにちは、森のヌシです。
お墓参りに行くたびに、この先お墓の面倒を誰がみるのか…子どもたちに迷惑をかけたくない、などと心配事が頭をよぎる方も少なくないかと思います。
私、ヌシ自身、次世代が先細りのため墓じまいについては長年考えてきました。
急いでやることでもないし、誰かが亡くなったタイミングとかでないと、なかなか行動に移せないかもしれないですね。
墓じまいしようかなぁと悩んでいる時間は長かったです。
しかし、動き出してからは半年ほどで開眼(かいげん)供養まで完了しました。
最終的には樹木葬の小さな永代供養墓を購入し、墓じまいをしてお骨をそちらに移しました。
この記事ではヌシが実際に経験した「墓じまいをして永代供養墓にするにはどういう手順を踏むのか?」についてざっくり書いていこうと思います。
何から始めればいいのかわからない!という方にも参考になれば幸いです。
墓じまいとは? 永代供養とは?
まず初めに、墓じまいってよく聞くけど…
- 墓じまいとは今あるお墓から遺骨を取り出して引き払い、お寺などに墓地を返還すること
- 永代供養とは親族が法事などを行わなくても、お寺などで定期的に合同法要を行ってもらうこと
なので、永代供養とは供養のスタイルのことになります。
供養する親族がいなくなった後でも供養してもらえるので安心です。
永代供養を行ってくれるお墓のことを永代供養墓といいます。
永代供養墓にも、合祀されるものとされないものがあります。
※合祀とは… 他人の遺骨と一緒に埋葬すること
例えば50年後など、契約期間の後に合祀されたり、永久に合祀されなかったり、あるいは初めから合祀の場合もあります。
合祀するかどうかは契約するお墓によりますので、候補を絞る時の条件になるでしょう。
費用について
墓じまいにかかる費用として、
うちの場合は、墓石の撤去におよそ22万円、閉眼供養のお布施3万円でした。
永代供養墓の方には墓石代、墓石彫刻料、永代使用料、お布施などでおよそ80万円でした。
なので全ての費用総額で100万少し位ですね。
管理費などがかからない墓地のため、今後は誰かが亡くなってお墓に入るたびにお布施がかかるくらいです。
おおまかな改葬手順
- 永代供養墓にする場合は新しい墓地をどこにするのか決める
(今までと同じお寺の永代供養塔、樹木葬など) - 散骨したり、永代供養墓を今のお寺以外で購入する場合は、契約手続き
(うちの場合は契約してから開眼供養ができるようになるまでに3か月くらいかかりました) - お寺に墓じまいの相談、手順や必用書類、閉眼供養の日程などを確認する
- お寺専属の墓石屋さんがある場合、そこに連絡して改葬したい旨を伝える
(墓石の移動が希望なのか、撤去するのか)
墓地の一角に墓石屋さんの看板があれば、そこが専属である可能性が高いです。
日程や費用も大まかに確認 - 日程を調整しつつ必要書類を収集、作成
(新しくお墓を買う場合は、そちらで書類の説明があると思われます。市町村によって書式も違います) - 閉眼供養
- 開眼供養
新しくお墓を買う場合はそちらも進めつつ墓じまいの日程も調整するので、新しいお墓の場所が決まってから墓じまいを申し出るほうがいいです。
お骨を今までのお墓から取り出したあとはなるべく早く新しい墓に入れたほうが良いためです。
※取り出したお骨は自宅で保管しないほうがいいらしいです。なので、新しい墓地で開眼供養までの間は預かってもらうのが理想です。
一度持って帰ってしまうと、お墓に戻りたくなくなるという話もあるためです。コワ…
必要書類
改葬許可証 又は 火葬証明書
★改葬許可証は今までのお墓を引き払って新しいお墓に移す届出書です。
今までのお墓のお寺で書いてもらい、そのお寺のある市役所に提出します。
そのお墓には誰が入っていたのかなどを記入します。(何代も前のご先祖は分からなくても問題ありません)
亡くなった方が住んでいた場所や死亡した場所なども記入する場合があります。
★火葬証明書はお墓などに納骨する時に必要な書類です。
火葬許可証が下りて火葬した後に、火葬証明書が発行されます。
住民票
新しい墓地を購入する場合は、契約の時に必要です。
墓地返還や墓地工事に係る書類が必要との情報も目にしたことがあります。
そのあたりはお寺に確認が必要と思われます。
いちばん大事なこと
ここまで色々書いてきましたが、ここにきて一番大事なことを書きます。
それは、お墓を移すということに関して親戚一同の同意を得るということです。
お墓参りに行ったらお墓が無くなっていたとか、移動したら遠くなったとか、そもそもお骨を移動するなんて非常識と考える方もいるかもしれません。
ご先祖様を思う気持ちは人それぞれだと思います。
墓じまいや永代供養墓を考える前に、そのお墓に入っている方々に関係ある親族には同意を得たうえで墓じまいの準備にとりかかりましょう。
まとめ
うちの場合はかなり小さめの墓石の洋風樹木葬に改葬しました。
今後はお墓の管理料もかからず、掃除もしてくれて、法要も合同供養で済ませられ、近くで好きな時にお参りするだけ…という手間のかからないお墓にすることができました。
価値観の違いなどもあり、お墓の管理を外注してもいいという人もいれば、自分たちでするべきという方もいらっしゃると思います。
しかし次世代にお墓の管理を負担させることがなくなったため、私はこのスタイルにして良かったと思っています。
永代供養してくれるお墓に改葬したいと考えている方は、ご自身と親戚の方々の価値観にあった改葬スタイルを考えてみてはいかがでしょうか。
墓じまいと同時にお仏壇もコンパクトなものに変更される方もいらっしゃいます。
ヌシ家でも小さなお仏壇に買い替えました。
弔う形は色々ですので、現代の家に見合ったサイズにするのも一案ですね。