こんにちは、2024年に実家の墓じまいと永代供養をした森のヌシです。
昨今、墓じまいを検討する方が増えていると聞きます。
ここでは実際に墓じまいを経験したヌシが、その経験談を中心に書いていこうと思います。
墓じまいと、遺骨の移動先である永代供養墓の購入又は散骨の手配は、たいてい同時期にするものです。しかし長くなるのでここでは墓じまいのやり方だけを書いていきます。
墓じまいを考えておられる方々の参考になれば幸いです。
そもそも墓じまいとは?
この言葉を聞いたイメージは「お墓を終了すること」って感じですよね。
まさしくその通りで、今あるお墓から遺骨を取り出して、墓石を撤去することをいいます。
「お墓をなくしてしまったら、遺骨はどうするの?」という疑問が出てきますが、永代供養墓や納骨堂に移したり、散骨する方もいらっしゃいます。
こちらの記事でも書きましたが、取り出したお骨を永代供養墓などに移す場合でも、一時的ではあっても自宅に持って帰らない方がいいそうです。
お墓に戻りたくなくなるらしい、と永代供養墓の担当者の方に聞きました。
なんだか怖いですね…
手順
①親戚に同意を得る
まずは墓じまいをする!と決めたのならば、お墓に入っておられるご先祖様と関係ある人たちの同意を得る必要があります。
久しぶりに墓参りに行ったらお墓が無くなっていた!なんてことになったら揉めますからね…
弔う方法や価値観は人それぞれなので、連絡の取れる人には墓じまいの提案をしましょう。
②お寺に相談
お墓を管理している所(お寺など)に「墓じまいをしようと思っている」との意思表示をして、そのお寺で墓じまいをする場合はどういう手順でどこに連絡をとればいいのかと、必要書類を確認します。
同時にお坊さんの予定をお聞きして、閉眼供養(お墓を終了する儀式)の日程を考えます。(お彼岸、お盆などは避ける)
墓石のこと
ヌシの場合はお寺専属の墓石屋さんに連絡してくださいとのことでした。
墓地の一角に石材屋さんの看板があることが多いですが、そこが専属である可能性が高いです。
永代供養墓や納骨堂にお骨を移す場合でも、どのくらいのお骨が残っているのかを確認する必要があります。
特にヌシ家のように小さな墓石の樹木葬に改葬する場合は、納骨できる量が限られます。
量が多い場合は粉骨することもあります。
新しい墓地でもお骨の量を聞かれると思いますので、確認することをお勧めします。(ヌシ家の場合は墓石屋さんがすぐ近くだったので、お寺に用事があるついでに確認してくれました。)
墓石は勝手に動かすとかなり重たいので危険です!遺骨がどのくらいの量残っているかなどを確認するにも、墓石屋さんにお願いしましょう。
③書類の作成、提出
埋蔵証明書、受入証明書、改葬許可証などが必要になります。
墓じまいをするお寺や、新しい墓地の担当者の方に教えてもらえます。
埋蔵証明書は、そのお墓にどなたが埋葬されているかを証明するもので、お寺などで発行してもらえます。
(かなり昔に埋葬された方々は、結局お名前や戒名などわからないこともあり、わかる範囲での記入となりました。)
受入証明書は、移動先の墓地で発行されます。なので墓じまいをする前に受け入れ先を見つけておかなければいけません。
改葬許可証は市役所で改葬許可申請書を出すと発行してもらえますが、ヌシの市町村では郵送でも可能でした。
ただ30分ほど待っていれば発行されるので、距離が近いのなら直接役所に出向く方が早いです。
申請にはお寺で発行してもらった埋蔵証明書、受け入れ先の墓地の受入証明書も必要です。
④閉眼供養
お坊さんにお経を読んでもらっての閉眼供養。
喪服ではなくてもいいと言われました。
喪服やダーク系のスーツでお供えとお花も持って最後のお墓参りです。
閉眼供養を終えたら、取り出した遺骨を新しい墓地や納骨堂に持って行きます。
ヌシ家の場合は、自宅には持って帰らない方がいいということで、開眼供養の日まで預かってくれました。
費用について
墓じまいに掛かる費用は、墓石屋さんへの墓石撤去料、お坊さんへのお布施、あとは
お供え物やお花、市役所での書類発行手数料や郵送費です。
ヌシ家では墓石屋さんに約24万、お布施3万でした。
遠方であれば書類のやり取りに回数が必要かもしれませんね。
まとめ まずは受け入れ先の選定
実際には墓じまいと永代供養墓や散骨の手配を同時にすすめていくか、先に永代供養墓を購入しておきます。そうすれば墓じまいが完了したと同時期に墓開き(開眼供養)をすることができます。
ヌシ家の場合の永代供養墓は、申し込みから納骨可能になるまでちょうど3か月かかりました。
墓石のデザインも自由にできるため、自分でデザインを考えて彫ってもらう2か月くらいの間にその他の手続きをするというスケジュールでした。
墓じまいをしようと思っていても、なかなか腰が重くて動き出せない方も多いと思います。
ヌシもそうでしたが、とりあえずお寺や新しい墓地の見学など問い合わせをしてみると、スケジュールが何となくわかるのもあり、色々なことが動き始めると思います。
次世代への心配も無くなるので、終わってみるとかなりスッキリしますよ!
とりあえずはじめの一歩を踏み出しましょう。